On the Road

スピリチュアル妄想録
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暗流―米中日外交三国志暗流―米中日外交三国志
(2008/01)
秋田 浩之

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読み終わり。
日経の編集委員、秋田浩之氏による本。ちなみに著者は自由学園最高学部卒。
最高学部?とおもってググって見たら、やっぱりちょっとした宗教系の大学らしい。しかも大学には認可されてない?ようわからん。

内容は、まあまあ面白い。
知らないファクトも色々あったし、勉強になった。まあジャーナリスティックな内容ではあるけど。
外交ジャーナリストとしての力量は、インタビューしてる相手とか見てもあまり包括的ではなく、総合力では朝日の船橋洋一とかには、いくらか落ちるとおもう。船橋氏は日本のジャーナリストの平均的水準をはるかに越えてるから仕方ない面はあるが。
まあ、著者は43歳とまだ若いのでこれからに期待しようとおもう。

いくつかメモ。

・アンドリュー・マーシャル(冷戦期の対ソ核戦略で名を上げた人)率いる国防総省のネット・アセスメント室は50名程度の人員。20年先の対中戦略策定のため、明・清朝における中国の行動パターンを調べている。
→アメリカにもこのような歴史的アプローチをする人がいるんだな。ちょっと意外。

・マーシャルによれば、中国の脅威は何が起きるか分からないという不確実性が大きいから。また、強さよりもその弱さに脅威はあり、数多くの社会問題をふまえれば、対外定期に大供する余裕を持てず強硬な態度を持つ中国が出現しかねない。

・マーシャル機関は対中戦略を組み立てるに当たり、日本の知恵と情報に強い関心を抱いている。
→当然、中国研究の積み重ねは米国より日本のほうが一日の長がある。(現代日本がどこまで自らの1000年以上の積み上げを利用できているかは疑問だが)同盟国として中国についての知的交流を積み重ねるのは当然だろう。

・「在日米軍再編のその7ー8割が対中戦略」by複数の日本政府当局者

・台湾海峡の制海権と制空権は、今のところ台湾が握っているが、制海権は9年、制空権は11年頃に中国に移る。by米国インテリジェンス担当者

・米軍基地は日本の人口密集地におくことが対中戦略上有効。中国の台湾侵攻で米国が介入した場合、民間の犠牲者を考慮すると中国はなかなか基地を攻撃できない。by米政府元高官

・チェイニーは一月に一回、ブッシュは2,3ヶ月に一回キッシンジャーに会っている。

・ブッシュが台湾に厳しくなったのは、陳総統が全く米国の非公式の要請(NSCアジア上級部長の累次の覇権)に耳を傾けなかったから。好意が裏切られたと感じたブッシュは公式の場で台湾独立に反対するとの言明を出した(これまでの「不支持」との立場を更に強めた)

・台湾が米議会内に強い足場を築いたのはその猛烈なロビー活動(その結果による大きな台湾議員連盟の存在)にあるといわれる。資金力や人脈作りで台湾は中国にリードしていたが、最近は中国政府がロビー活動に本腰を入れている。
→ジェイムス・マンの”China Fantasy”(邦題「危険な幻想」)でも中国による広義の買収とそれにより米国が中国にものを強く言えなくなる将来が描かれている。

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