On the Road

スピリチュアル妄想録
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葡萄酒か、さもなくば銃弾を葡萄酒か、さもなくば銃弾を
(2008/04/25)
手嶋 龍一

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この著者は、本人に自覚が有るかないか分からんが某国情報機関に利用されているように見えるので(「ウルトラ・ダラー」とか)、基本的にあまり好きではないが、そのあたりのバイアスを差し引くと、この本に関しては、それなりに面白い。

主に、外交や安全保障に関わる東西の政治家、外交官についての簡単な横顔紹介エッセイといったところか。例えば、西であれば、バラク・オバマ、ジョン・マケイン、ロナルド・レーガン、ヘンリー・キッシンジャー、ドナルド・ラムズフェルド、コンドリーザ・ライス、東であれば、麻生太郎、安倍晋三、福田康夫、小沢一郎、谷内正太郎、若泉敬など。

一番面白かったのはヒラリー・クリントンとジャクリーヌ・ケネディの比較の章かな。

面白かったり、知らなかったのは以下のようなエピソード。

・ ケネディ元大統領とその父親は、寝室をともにした女の数を競い合い同じ女性を融通することまでしていた。ケネディは女優、人妻、客室乗務員、秘書、ジャーナリスト、コールガールとおびただしい数の女性と関係をもち続けた。
→ケネディの私生活が相当乱れていたことは有名だが(マリリンモンローとの関係など)、ここまでひどいとは知らなかった。


・ またジャクリーヌの祖先はフランスの貴族という話は広く知られていたが、元々ありふれた移民の家であり、祖父の代で大枚をはたいて家格を購入。
→この金に物を言わせたやりかたはケネディ家に通じるものがある。たしか、ケネディの父親か祖父も禁酒法時代に不法に酒を扱って巨万の富を築き、ケネディ父は駐英大使のポストを手に入れ、息子のJFKには金の力でハーバードまでいかせ、そこでの修士論文も金に物を言わせて別人に書かせたとの話を聞いたことあり。(真偽不明だが)


・ 大連立構想が出た小沢一郎と福田康夫の党首会談で、国連決議のない自衛隊派遣は認めないと福田が同意した際、小沢は「憲法解釈が明確にならないと大連立も自衛隊派遣の恒久法にも応じられない」といい、それに対し、福田は自分ひとりで決められないと沈黙した。小沢は「法制局なんかに聞いても駄目だ」といい、福田も即座に首を横にふった。安全保障の大転換に際して福田がすがったのは、条約官僚であった。別に構わないというのが条約官僚のご託宣であった。日米同盟から国連の集団安全保障に移していいなどと条約官僚が考えるはずがない。党首会談の合意文書がどのようにつづられようと国際法の知見を駆使していかようにでも解釈してみせると、福田の背中を押したのだ。
→大連立構想はまさに日本の安全保障が争点になった。そして小沢が辞任会見の際に語った、福田総理は小沢の考え(国連の集団安全保障と日本の自衛隊派遣を一致させること)を認めたとの発言は、日米同盟を覆すほどの潜在性を持つ衝撃的内容であったが、奇妙なことにメディアではしっかりとしたフォローアップがなされなかった。(大連立構想などの政局報道に明け暮れたメディアの感度の低さを物語っている。)あの騒動に関する手嶋のこの話は本当かどうか分からないが、なかなかに興味深い。ここに着目したのは他のジャーナリストと比べさすがだと思う。当たり前だとは思うが。


まあ、あと全体を通じて、最近の話では、やけに日ロ関係のエピソードが多い。著者の佐藤優との付き合いの深さをも示唆していると同時に、その他の情報源をあまり持っていないことを示唆しているのではないか。

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