On the Road

スピリチュアル妄想録
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)
(2004/08)
黒木 亮

商品詳細を見る


黒木亮氏の小説はこれが5,6冊目。いつも勉強になり、且つ面白い。
エンロンの勃興から破綻まで主に中枢にいた人々に焦点を当てつつ描いている。彼らがどのように、金融・会計テクニックを駆使して粉飾を重ねていったかもわかりやすく書かれている。
当時はエンロンの存在意義とその破綻の影響についてよくわからんままニュースを聞いていたが、どういったものであったか概要は理解できた。

80年代にはテキサスの一ガス会社であったエンロンが、サッチャー革命以来の電力自由化の波にのって、エネルギーにとどまらず、資源・水などの事業分野に手を出し、さらにプラスティック、紙、石油、エネルギーなどのオンライントレードまで行うようになったこと。
天候デリバティブもエンロンが始めたらしい。
これらを聞くと、資源・コモディティが値上りまくっている今まさに儲かるシステムじゃないかと思ってしまうのだが、時代を先取りしすぎた存在だっのだろうか。
エンロンがやっていた隙間を今どこがどうやって埋めて金を儲けているのか興味がある。

あと、よく比較されていたように、規模は小さいものの、ライブドアの中枢もこんな感じのいけいけどんどんの(帳簿上の)利益至上主義だったんじゃないだろうか。


気になるのは、この本の登場人物達(もちろん実在)は今何をしているかであり、調べてみた。
英文のウィキペディアが一番わかりやすい。

enron scandal
http://en.wikipedia.org/wiki/Enron_scandal

ケネス・レイ
http://en.wikipedia.org/wiki/Kenneth_Lay
当初からのエンロンのトップ。懲役20~30年が予想されていたが、06年に心不全で死亡。

ジェフリー・スキリング
http://en.wikipedia.org/wiki/Jeffrey_Skilling
24年の刑を食らって収監中。40億を弁護費用に充て、45億の罰金。

アンドリュー・ファストウ
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_Fastow
スキリングの下で粉飾スキームを数々作り出し、私腹も肥やしていた奴。オフショアの魔術師。司法取引に応じ、懲役10年。25億の試算没収。

レベッカ・マーク
http://en.wikipedia.org/wiki/Rebecca_Mark-Jusbasche
スキリングとの権力闘争に負け、退社。その際持ち株を全て売り80億以上の儲け。今は牧場主として悠々自適の生活。
今はこんな感じ。
http://money.cnn.com/galleries/2007/fortune/0704/gallery.where_are_they_now.fortune/9.html

それにしても、アメリカの民間エリート達が持つ金の大きさには恐れ入る。あとは、彼らの何が何でももうけようとする精神も。好きになれない。

最後に、一番面白かったのが、下記サイト。エンロンの従業員達のメールが公開されている。ルイーズ・キッチンというエンロンのオンライン・トレードスキームを作った人をググっていたら見つけた。プライベートのやりとりまで公開されていて、笑える。本人達は悲惨だろうが。
http://www.enronexplorer.com/


おまけ
たまたま発見したくるりのワールズエンドスーパーノバのオーケストラミックス。
何のバージョンか知らんがめちゃくちゃかっこいい。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
FC2 Blog Ranking