On the Road

スピリチュアル妄想録
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◇「中国が反日を捨てる日」 清水美和

中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)
(2006/01)
清水 美和

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東京新聞の中国ウォッチャーによる本。評判が高い人なんで読んでみたが、かなり面白い。
この著者の「中国問題の内幕」「中国はなぜ反日になったか」なども今後読んでみようと思う。

概要は大体次のような感じ。

・中国共産党が一枚岩で、05年の反日デモをあおったというようなイメージは誤り。むしろ、中国共産党の中の権力闘争の一環として、対日重視路線をとろうとする胡錦濤の路線を党内のとあるグループが国民の反日ナショナリズムを利用した面もあり(ただし、この件に関しては著者は反日の江沢民に連なる上海グループが黒幕という見方には否定的。)。

・胡錦濤は就任当初は一貫して対日重視策をとろうとしたが、党内の権力闘争、国民の反日ナショナリズムの高まり、小泉総理大臣の靖国神社参拝に代表される一連の挑発的対中外交により反胡勢力、反日ナショナリズムを燃え上がったこと(結果的に強硬派の「支援」となった)により、そうした路線をとらなくなり、対日強硬路線をとらざるを得なかった。

・胡錦濤が対日重視策をとるのは、内政の安定化が最重要課題だから。対外的にどこかの国と対立している余裕なし。小康社会の実現のためには、まず各種の社会問題を解決せねばならない状況。(一方で、対日重視策をとりすぎると、ナショナリズムが暴発しかねず、対日外交は内政問題との兼ね合いでも特に難しいか。)

・94年以来の愛国教育によって、中国国民は基本的に反日が染み付いており、党上層部がいくら親日路線をとろうとしても、政策的マヌーバーの余地はあまり無い状況(そういう意味では、下からの世論が外交政策を規定している面があり、中国は非民主国家だから、党の指導により人民も動いているという考え方は誤り)。親日政治家とみなされた瞬間、インターネットや大衆紙での猛攻撃が始まり、政治生命が危うくなるという現状あり。

・中国の建国時から71年までの革命外交の時代は世界革命を目指していたため、日本人民と帝国主義者を分け、日本軍国主義には罪あるが、日本国民には罪無しとの立場、72から82年までは、ソ連に対する反覇権外交で日米との緩やかな連携を模索したため、歴史問題は持ち上がらず。その後「全方位外交」をとりはじめ、各国との友好関係を基調としつつも個々のイシューで是々非々の対応をとり始め、歴史問題が先鋭化。


追記:
これも政府(もしくは党主流派)の押さえが効かず大衆(もしくはそれを利用する共産党党の反主流派)が暴走している一例かと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000058-jij-int

引用反欧米デモが拡大=西安などで仏スーパー標的-中国
4月20日17時7分配信 時事通信


 【北京20日時事】チベット問題をめぐる対中批判や北京五輪聖火リレーへの妨害が引き金となった欧米に対する中国民衆の抗議行動は、20日も同国各地で続いた。国営新華社通信によると、湖北省武漢と陝西省西安では連日のデモが発生、新たに黒竜江省ハルビン、遼寧省大連、山東省済南の各都市でデモが繰り広げられた。
 各都市では、仏大手スーパーのカルフール前に人々が集まり、「チベット独立反対」を訴えたほか、番組中に中国人を中傷する発言のあった米CNNテレビを非難した。
 このうち西安では、1000人以上の学生や市民が「フランスでチベット独立派が国旗を引き裂いたことを非難する」などと書かれた横断幕を掲げ、「五輪を支持しろ」「中国を軽く見るな」と拡声器を使ってシュプレヒコールを上げた。そろいの赤いTシャツを着た約50人の集団もいたという。 

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