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スピリチュアル妄想録
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世界を制した「日本的技術発想」 (ブルーバックス)世界を制した「日本的技術発想」 (ブルーバックス)
(2008/11/21)
志村 幸雄

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日本の技術力、技術をベースにした産業力について、若干強引ながらも上手く概念化し、その強みを明らかにしようとした本。勉強になった。
普通の人が上手く言葉にできないものを概念化する能力が、著者は非常に高い。おもしろい。

・携帯電話の起源。1946年アメリカにおける自動車電話。その7年後に船舶用に日本で移動電話。79年には日本でも自動車電話、85年にはショルダーフォン。87年には1キロ程度の携帯電話。00年に携帯電話時代到来。

・世界の携帯電話市場における国内メーカーのシェアの低さ。一因はガラパゴス化。機能面で余りに独自の進化を遂げ、海外との整合性が乏しくなった。ただし、電子部品の供給力は強い。日の丸電子部品なくしてケータイなし。携帯電話に限れば日本製電子製品のシェアは60%。

・部品の機能は材料によって規定。日本は世界に名だたる材料王国。日本のものづくりの強さは材料にアル。

・次世代携帯電話の企画は、NTTどこも開発中のものと米企業が提唱するものあるが、日本にも勝機あり。

・特許制度の普及によって発明家が触発。豊田佐吉も特許条例に関心を寄せ、動力織機を発明。

・基礎研究と製品開発の間の死の谷。日本は欧米よりもこの谷間の橋渡しを効率よく行っている。日本は欧米企業が投げ出した基礎技術の製品化を実用化。例えば液晶技術など。カメラのCCD。ソニーにより製品化。

・日本文明は手の文明。長谷川如是閑

・日本の製造業の強さは、熟練技能者の経験の積み重ねにより習得できる技術が、大田区や東大阪市などに地域的に集約されていること。

・モジュラー型(組み合わせ)は中国が有利かも。ただし、自動車のように、生産工程を通じて材料・部品の設計段階から複雑な相互調整が必要なすり合わせ型製品は、日本有利。

→上記はよくいわれることだけど、いまいちすり合わせ型の概念がよくわからん。誰がこの概念を使い始めたのかも興味あり。

・韓国人文明評論家、李御寧による「縮み志向」論。詰める、取る、引き寄せる、折りたたむ。団扇を縮めた扇子。

・一ミリの誤差も許さない、表面実装能力の高さ。

・日本は想像性には長けていないが、工夫・考案能力に長けている。生みの親よりは育ての親。

・インタネットはARPANETという軍事目的で米国が構築したものが起源。その後NSF(全米科学財団)によるNESFnetに分割され、95年に民間に移管。

・冷戦期は軍事から民生へのスピンオフ。冷戦後はその逆が主流。

・日本の戦時中の大和などの開発が戦後の製造業に引き継がれた。ソニーの盛田など多くの有名技術者が海軍で軍事技術の開発に携わっていた。

・感性の定量化の試み。繊維の「風合い」の形容詞、例えば「こしがある」などを基本的な力学特性をあらわすことば(たとえば「曲がって硬い」)などに置き換えて物理的に測定。

・使い数手カメラは「もったいない」文化の象徴。リユース率は90%。しかも現像の際にほぼ100%現物を回収。
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