On the Road

スピリチュアル妄想録
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昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書)昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書)
(2007/12)
半藤 一利秦 郁彦

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文芸春秋の昭和の大戦に関する(恒例の)対談をまとめたもの。

・一夕会の主力は戦争を知らない世代。結果として過度の功名心にとらわれていた。

・陸大は戦略やジェネラリストの指揮官としてのあり方を教えず、主に戦術・参謀レベルの教育を行った。東條英機らは国際法を知らず不戦条約なども知らなかった。前例を踏襲することしか教育されなかった。小役人教育。

・将帥の教育と参謀の教育はそもそも違うはず。劉備と諸葛亮。

・教育機関としてできるものは参謀レベルまででその後の教育は自分でするほか無い。

・参謀と指揮官の区別が曖昧で、参謀が指揮官気取りで暴走。

・兵站軽視。

・石原は外の人脈を広げたが、軍内部では孤独だった。

・現場の司令官には優秀な人が多かったが、中央で出世できなかった。栗林、今村、本間。

・戦後韓国の金ジョンピル元首相と今村が文芸春秋で対談したが、金は大感激。朴チョンヒ大統領も今村を尊敬。居眠りをしていても全て聞いていた。軍人とは思えない人格者。読書家。

・瀬島など作戦部は陸大の優等生がいる奥の院。余り余計なことを言わないで力のある人に乗っかる。しかも蛸壺。他の人たちから隔離され、何を言われても自分が正しいから聞く耳を持たない。

・米英と違い日本は失敗した将官を罷免しない。仲間内でも失敗をかばいあう。アメリカは太平洋戦争中26人の指揮官を首もしくは降格。

・イギリスは首相を忠臣に少数が泊り込んで戦争指導体制。日本は、陸軍省、海軍省、参謀本部、軍令本部、宮中、内閣と権力が分散し、挙句には作戦課が過大な権力

・昭和の政治家は普通選挙法の導入もあり大衆にこびるようになり軍を党勢拡大のために利用しようとし、それを軍人も軽蔑。それから軍が政治に介入。

・条約派と艦隊派の対立で、浜口政権を妥当すべく、政友会は統帥権干犯を主張。政治家が党略のために軍事問題を利用。

・艦長は船と運命をともにすべしとの開戦当初の考えのために、駆逐艦長の中佐クラスの人材が不足。

・補給船を叩くよりも戦艦を叩くことばかりを考えていた。潜水艦の使い方を分かっていない。

・6月のミッドウェー海戦の前の5月に平時の通り人事異動。流れを全く分かってない指揮官達が作戦に従事させられる。ミッドウェーはミスさえしなければ日本が勝率9割で勝てた戦い。

・日本は戦艦や魚雷なども職人的な精巧さ。しかし米国は単純なものを大量に作ることに長けていた。

・陸軍は大戦中60万人が餓死。海軍は栄養豊富。海軍は陸軍にも物資を回さなかった。

・陸軍は徴兵制によって広く募集したため、民主主義的な性格。海軍は近代テクノロージーを駆使し、階級性に基づく貴族主義的なカルチャー。






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