On the Road

スピリチュアル妄想録
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外交の力外交の力
(2009/01)
田中 均

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マスコミ等に散々叩かれた外交官が書いた本。
売国奴とかチャイナスクールと彼の名前で検索したら色々出てくるが、田中氏を売国奴と思っていた人こそこの本を読むと良い。いかにマスコミや自称知識人が単眼的なものの見方をしているか、それを鵜呑みにすることがいかに危険かということがよく分かる。

・外交官の仕事の本質は内省的。思ったことをすぐに口に出す社交性よりも、交渉の場では綿密に戦略をたて、よく考えた上で言葉を発する。

・オックスフォードでの留学の二年間がなければ、外交官としてやってきた仕事の半分はできなかった。英国流の物の考え方、考え方の徹底したトレーニング。「物事をクリティカル(批判的)に見る。多面的にいろいろな角度から物事を見る」というアプローチ。

・それでも英語力については非常に後悔。

・輸銀を外交のツールとして活用。

・米国と経済協議をするとき、日本の主張を並べ立てると、他の省庁からの信頼を得られ、譲歩が必要なときに国内で動きやすくなった。

・首相用資料作成や記録作成、事務次官との関係をてこに省内の政策調整を進めた。

・日本が北朝鮮と水面下で話し合っていることはブッシュ政権は知っていた。02年9月17日のコイズミ訪朝前の8月末に米国に通報。アメリカ国務省内で北朝鮮との対話に理解のあった人々には強い不満はなかった。

・小泉訪朝にいたる交渉の中で常に考えていたのは、同盟国である米国の利益を損なってはならないこと。難しかったのはどこまで交渉の内容をアメリカに伝えるのかということ。

・EPAをすすめたが、日本の閉鎖的な市場を開くために、産官学の研究会をつくりで望ましい枠組みを議論させた。

・ドイツは連邦軍のnato域外派遣を禁じてきたが、94年憲法裁判所の判断で可能とした。安保理決議がなくても独自判断で、人道防護のために派遣できる。

・先に能動的に動く方が、リスクは伴うが、低いコストで国益を達成できる。逆の例が湾岸戦争。

・G20は有益な枠組みであるが、G8を代替するものであってはならない。世界秩序を維持する上で、高い規律を有する先進民主主義諸国の協議体制は強化されるべき。同心円的にG8の外側に新興国を取り組んでいく。

・課題は安保政策と東アジア政策

・90年代に入るまで、政治プロセスの支持を得て行政府が外交を行うのは容易。総理大臣の指示を与党が支えた。自民党の三役や派閥の長が了承していれば党の取りまとめは容易。90年代から、00年代にこの図式は変わり、強力なリーダーシップがない限り、おも一北外交政策の追求は難しくなった。

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