On the Road

スピリチュアル妄想録
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◇「情報のさばき方

佐藤優の「国家の謀略」で推奨されていたので読んでみた。
筆者は朝日新聞の記者。
ジャーナリストのみならず、広義の情報処理を生業とする多くの人にとってそれなりに有意義なことが書いてあると思う。

情報のインデックス化
情報は全てを覚えず、インデックスにして管理。誰がどういうことを言っているか(どういうことに詳しいか)、どの雑誌にどういうことが書いてあったか、などを記憶する。
「「インデックス情報」という手法は、不要な情報は捨て去り、自分にとって必要な情報がどこにあり、誰に聞けばいいのかという情報だけを管理し、記憶する方法です。」(pp24-25)
→同じようなことを私もやっている。キーワード検索が出来るようになったIT時代にはまさにそういう能力が必要だと思う。簡単なキーワードを書いておけば、そこから記憶もたどれる。


メモもインデックス的にキーワード・要点を抑える。
そうしておけばあとで結構思い出すことができる。
→わかる。


蔵書は持たない
読み終えた本は全て廃棄もしくは人にあげる。
人にあげると、また貸してもらえるし、つながりも出来る。
→そうかも。


「情報に近い立場にいる人間ほど、口を閉ざす傾向が強く、話をしてくれる人ほど、情報からは遠く、詳細を知らない傾向がある」(p.42)
→そう思う。だから、近い立場にいる人間が情報を漏らしてくるときは、相手がこちらを利用しようとしているときだと思ったほうがよい。
私が佐藤優の本を眉に唾をつけて読むようにする理由は、彼がソ連・ロシアの人間にとって情報を流すのに都合のよい人物だった(権力者へのアクセスを持っていたから)に違いなく、一定程度利用されていたかもしれないと思うこと。彼が(本人にその自覚は無いにしても)半分ロシアのスパイのようなものだったと強く言い切る根拠はないが、そうではないという根拠も持っていない(→そのため現時点では眉唾で読むしかない)。


「情報力とは、あがってきた情報の信頼性や正確度、意味合いを全体の文脈において判断する力であり、情報を土地勘においてチェックする力です。現場に言ったことがなければ、本当の意味では情報を精査することは出来ません。」 (p.45)


日記はルーズリーフに一日一行でまとめる
→おもしろい。これもインデックス的まとめ方。これなら続けられるし、あとで振り返るにはそれで十分かも。

子豚がブウと鳴くことに驚いた先輩の話
いかに常識、先入観、固定観念にとらわれないかが重要。自分の頭で考えた表現や論理を相手に押し付けてしまうと事実を発見できない。 (p.92)


デジタル革命のいくつかの問題の一つは「優先度の崩壊」(p.236)
→よくわかる。最終的には新聞のグーグルニュース等に対する大きなアドバンテージはニュースの並べ方の編集力で何が重要で、何が重要性において劣るかを簡単に示して読者の効率性を上げることだと思う。(ニュースを機械的に羅列しただけだと、重要性の差異(何が重要で何が重要でないか)が分からない。)
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◇TV番組

この土日でまたいくつか見る。
面白かったのは、

①日曜討論(NHK)
途中から録画してさらに早送りで見ていたのでちゃんと記憶はしていないが、よかった。
出演者も、谷野作太郎元中国大使、藤原帰一東大教授、渡辺利夫拓殖大教授、名前忘れたけど京大の教授となかなかバランスが取れていた。
中でも藤原教授の発言が結構光っていた。
その後のサンプロの中国問題のしょうもなさと比べても、別格。サンプロなんか中国政府に気兼ねして何にもいえてない朱建栄とアメリカ政府の手先のような渡部恒雄という、どうやっても面白くない面子。
このあたりは人選からしてもさすがNHK。

②爆問学問
哲学者の木田元。ハイデガー研究者。
名前だけ知ってたけど、なかなか面白かった。これも早送りで見ていたのでちゃんと理解していないかもしれないが、次のようなことを言っていた。
ハイデガーやニーチェはプラトン以来の西欧文化・哲学をひっくり返そうと試みた。それは、いわゆるイデアのような何か人知を超えた自然を統括する原理というものが存在し、それを追及しようという哲学。
日本人はそういった西欧文化から離れているので、ハイデガー・ニーチェの言うことがよく分かる。西欧はプラトン以前は日本と同じような、万物は流転し、自然はそれぞれ自律的に存在するという考えを持っていたのだが、プラトン以降、まったく日本的なものの考え方とは違う世界に行ってしまった。
ニーチェの神は死んだてきな考え方は、神=キリスト、だけではなく、神=イデア的な万物の原理という意味もあったらしい。

いわゆる還元主義的なものの否定なんだろうか。
まあよくわからんが、ハイデガーに興味をもった。

③ごるご13
アニメ化された。なかなか面白い。

④巨人阪神線
阪神が勝ったからいいものの、杉山だめすぎ。ピンチに弱すぎ。精神力をもっと鍛えて欲しい。

⑤朝生「新しい貧困」
これも早送りで30分程度しか見てないので詳しくはいえないが、今まで変な女としか思って無かったが、雨宮処凛はなかなか面白いと思った。訴求力はある。将来政治家になるかも。




◇「東アジア反日トライアングル」 古田博司
東アジア「反日」トライアングル (文春新書)東アジア「反日」トライアングル (文春新書)
(2005/10/20)
古田 博司

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この前読んだ「神の国」に引き続きの読書。

まあ面白い。内容は、なぜ中国、韓国、北朝鮮と日本は分かり合えないのかということ。
その答えの韓国に関する一部は大体次のような感じ。

・韓国は明の正当な後継者と自らを位置づけ(小中華思想)ており、儒教の特に礼(儀式)を重視するため、儒教の儀式的要素を書いている日本を蛮族とみなしている。

・韓国は日本の植民地時代、闘争によって独立を勝ち取ったという歴史を持っておらず、その点で金日成のパルチザン闘争を経験した北に対して内心の劣等感を感じている。(韓国正史では戦ったと教えているが)

・欧州の植民地だった国と宗主国が今は仲良くしているのに、日本と韓国が仲良く出来ないのは、「和解の儀式」を経験していないから。和解の儀式とは独立のための戦争であり、それらを韓国は経験していない。

・さらに、金大中、のむひょんらの反米反日ナショナリズム政権にとって、北朝鮮はそれらをより純粋に保持し、正当な戦いの歴史も持っている兄の国であり、援助しないわけには行かない。

・植民地時代に朝鮮半島の近代化は進んだが、金日成は満州とソ連領におり、李承晩はアメリカや上海にいて、近代を経験していない。彼らが南北朝鮮を戦後作ったため、植民地時代以前の李朝挑戦的な儒教概念が再度持ち込まれた。


これらを読むと、本当にノムヒョンが去り、李明博が大統領になってよかったと思う。

20日のサンプロでもやっていたが、リアリストであるだけでなく苦労をしている立派な人のようだ。
サンプロでの紹介のされ方は以下。
・幼年期は日本で暮らす。空腹を水で凌ぐなどの貧乏生活。
・朝鮮戦争の際の米軍の誤爆で目の前で姉と弟が死んだ。
・高校時代もアルバイトをしながら成績は優秀。
・大学時代も苦学しながら、勉学に励んだ。転機となったのは朴政権に対するデモ行為で投獄されたときにイデオロギーよりも経済だと悟ったこと(ノムヒョンとは大違い)。
・現代建設に入社してからは、睡眠3-4時間で猛烈に仕事。その後社長にまで出世し、ソウル市長に。

◇「フューチャリスト宣言」 梅田望夫 茂木健一郎
フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)
(2007/05/08)
梅田 望夫、茂木 健一郎 他

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面白かった箇所はいつもページを折るようにしているが、残念ながらこの本はほとんどなし。
対談者二人ともファンなのだが、どうも面白くなかった。
それぞれの著書の方がよっぽど面白い。
特に茂木氏のコメントが冴えてなかった。梅田氏のはたまに面白い発言があったのだが。

以前読んだフォーサイトの連載
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u139.htmlによると、梅田氏はネットに書かれている自分の本に関するコメントは全部見ているらしい。すごいね。

〇六年から〇八年にかけての一連の著作へのネット上の感想は累計二万五千件を超え、今も増え続けているのだが、それを読み、考えることに費やした私の時間も、二千時間を遥かに超えてしまったのだった。


でもそういうサバティカルも終了するらしいから、この意味の無い書評も読んでもらえるかどうかは分からない。
でも意味のあるものを何かこうと思っても、出てこない。やっぱりこの本はあまり価値がないと思う。


◇「中国が反日を捨てる日」 清水美和

中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)中国が「反日」を捨てる日 (講談社プラスアルファ新書)
(2006/01)
清水 美和

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東京新聞の中国ウォッチャーによる本。評判が高い人なんで読んでみたが、かなり面白い。
この著者の「中国問題の内幕」「中国はなぜ反日になったか」なども今後読んでみようと思う。

概要は大体次のような感じ。

・中国共産党が一枚岩で、05年の反日デモをあおったというようなイメージは誤り。むしろ、中国共産党の中の権力闘争の一環として、対日重視路線をとろうとする胡錦濤の路線を党内のとあるグループが国民の反日ナショナリズムを利用した面もあり(ただし、この件に関しては著者は反日の江沢民に連なる上海グループが黒幕という見方には否定的。)。

・胡錦濤は就任当初は一貫して対日重視策をとろうとしたが、党内の権力闘争、国民の反日ナショナリズムの高まり、小泉総理大臣の靖国神社参拝に代表される一連の挑発的対中外交により反胡勢力、反日ナショナリズムを燃え上がったこと(結果的に強硬派の「支援」となった)により、そうした路線をとらなくなり、対日強硬路線をとらざるを得なかった。

・胡錦濤が対日重視策をとるのは、内政の安定化が最重要課題だから。対外的にどこかの国と対立している余裕なし。小康社会の実現のためには、まず各種の社会問題を解決せねばならない状況。(一方で、対日重視策をとりすぎると、ナショナリズムが暴発しかねず、対日外交は内政問題との兼ね合いでも特に難しいか。)

・94年以来の愛国教育によって、中国国民は基本的に反日が染み付いており、党上層部がいくら親日路線をとろうとしても、政策的マヌーバーの余地はあまり無い状況(そういう意味では、下からの世論が外交政策を規定している面があり、中国は非民主国家だから、党の指導により人民も動いているという考え方は誤り)。親日政治家とみなされた瞬間、インターネットや大衆紙での猛攻撃が始まり、政治生命が危うくなるという現状あり。

・中国の建国時から71年までの革命外交の時代は世界革命を目指していたため、日本人民と帝国主義者を分け、日本軍国主義には罪あるが、日本国民には罪無しとの立場、72から82年までは、ソ連に対する反覇権外交で日米との緩やかな連携を模索したため、歴史問題は持ち上がらず。その後「全方位外交」をとりはじめ、各国との友好関係を基調としつつも個々のイシューで是々非々の対応をとり始め、歴史問題が先鋭化。


追記:
これも政府(もしくは党主流派)の押さえが効かず大衆(もしくはそれを利用する共産党党の反主流派)が暴走している一例かと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000058-jij-int

引用反欧米デモが拡大=西安などで仏スーパー標的-中国
4月20日17時7分配信 時事通信


 【北京20日時事】チベット問題をめぐる対中批判や北京五輪聖火リレーへの妨害が引き金となった欧米に対する中国民衆の抗議行動は、20日も同国各地で続いた。国営新華社通信によると、湖北省武漢と陝西省西安では連日のデモが発生、新たに黒竜江省ハルビン、遼寧省大連、山東省済南の各都市でデモが繰り広げられた。
 各都市では、仏大手スーパーのカルフール前に人々が集まり、「チベット独立反対」を訴えたほか、番組中に中国人を中傷する発言のあった米CNNテレビを非難した。
 このうち西安では、1000人以上の学生や市民が「フランスでチベット独立派が国旗を引き裂いたことを非難する」などと書かれた横断幕を掲げ、「五輪を支持しろ」「中国を軽く見るな」と拡声器を使ってシュプレヒコールを上げた。そろいの赤いTシャツを着た約50人の集団もいたという。 

◇「歴史のなかの邂逅」 司馬遼太郎

司馬遼太郎歴史のなかの邂逅 2 (2)司馬遼太郎歴史のなかの邂逅 2 (2)
(2007/05)
司馬 遼太郎

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司馬さんの色々な小文を集めた本。
この巻は主に徳川幕府と新選組をテーマにした文章が集められている。
やっぱりこの人の文章はこうしたエッセイが面白い。

新選組関連目当てで読んだものの、関が原とか徳川慶喜関連も面白く、関連の司馬作品を呼んで見たいと思った。


◇最近見たテレビ番組

テレビはとりためて、週末に倍速で見たりしている。
最近はリアルタイムでは時間がもったいないのでほとんど見ていない。

○音楽
「僕らの音楽」 フジテレビ
これは素晴らしい番組。アーティストへの敬意が感じられる。
音と映像も素晴らしい。
アーティストもちゃんと聴かすことの出来るそれなりの水準の人が出ている。
こないだのスペシャルもよかった。ジェロとかはどうでもいいが。

「SONGS」 NHK
これもたまによい。
アーティストは若干対象年齢高め。

「music japan overseas」 NHK
ツェッペリンのカシミールとか、マイケルジャクソンのスリラーとかのPV・ライブ映像をノーカットで流すなど、かなり渋い。


○バラエティ
「イロモン」 TBS
レギュラー化らしい。一回戦負けが結構いて、難しくなっている気がした。

「踊るさんま御殿スペシャル」 TBS 
DAIGOおもしろすぎ。

「アメトーク」 テレ朝
いつも思うのは、雨上がりが一番面白くない。司会者としてはOKなのかも。
企画力で何とかカバーか。

「ジキルとハイド」
近未来予測。結構面白い。

「爆問学問」 NHK
結構おもろい。
この前の京都大学でのスペシャルはなかなかよかった。

○ドラマ
「篤姫」 NHK
ほとんど見ていない食わず嫌い状態。録画はしているが、HDがパンパンになってきたからそろそろ水に削除するかも。

その他見ていないが、新しいものとしては、
「ROOKIES」とか「バッテリー」とかキムタクの総理大臣物とか面白そう。

○報道 
「クローズアップ現代」  NHK
テーマをピックアップするセンスがよい番組でいつも面白いテーマであれば見ている。
最近面白かったのはこれ↓
4月9日(水)放送
税金400億円投入
~新銀行東京・石原知事に問う~
石原都知事を番組に呼びながら結構批判的な内容だった。がんばってます。

「関口宏のサンデーモーニング」 TBS
なんかこの番組の関口を代表とするレベルの低いリベラルぶりが大嫌い。日教組の小学校での優等生的な発言。でもつい見てしまう。
まあ、報道ステーションの古館のバカっぷりよりはましか。

○語学
とりあえず、NHKでチャロ、中国語、フランス語を簡単に始めようかと。

○その他
「ダーウィンが来た!」 NHK
面白くていつも見ている。最近特に面白かったのは↓タンザニアのチンパンジーの権力闘争。これをみてると、人間世界と本当に変わらん。サル学を研究している人に2年間くらい永田町を見てもらうと面白い論文を書いてもらえるんで無かろうか。
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program090.html

「私のこだわり人物伝」 NHK
今まで白川静、色川武大など。両方好きだったのでみた。
特に色川の回は素晴らしかった。読んでない本を読もうと思った。


あと、クイズ番組でアホさを競い合うのはもう飽きた。
◇「国家の謀略」 佐藤優

国家の謀略国家の謀略
(2007/11/29)
佐藤 優

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いままで佐藤氏の本は何冊か読んだが、他の著書よりもより実務よりな内容。
インテリジェンスについて詳しく論じた本。

何でもそうだがインテリジェンスにもお国柄というか文化が出る。イギリス、イスラエル、ロシアが強く、アメリカはへたくそ。日本はそれなりの資質あり。

参考になったのは最後の章の仕事術のところ。別に外交官にかぎらず、どんな仕事にも応用が利く。始めてみようと思ったのは、新聞の切り抜き、記憶力の強化(前日の食事を思い出してノートにつける、小説などを暗記する)。
せっかくだから暗記は英語の勉強がてら英語でやってみよう。

あとは朝日新聞の外岡氏の 「情報のさばき方」が紹介されていたので読んでみようと思う
◇「新選組」 大石学
新選組―「最後の武士」の実像 (中公新書)新選組―「最後の武士」の実像 (中公新書)
(2004/11)
大石 学

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これは素晴らしい本。新選組の本当の姿を忠実に描こうとしている。
新選組についての事実を知りたいと思う人がまず最初に読むべき本だと思うし、これさえ読めば、大体のことは分かる。
あとこれ以上に読み進めたいファンは、この本に書いてある原典を当たっていけばいいのだと思う。基本になりうる概説本。

特によいと思われるのは、注釈をちゃんと詳細につけているところ。また、本文中でもいくつかの解釈を紹介するなど、良心的。たとえば、池田屋事件についても複数の史料を紹介している。
というわけで巷間流布している新選組についてのエピソードのうち、何が本当で、何がフィクションかということがよく分かる。
また、当時の幕末の政治社会史もきちんと押さえた上で叙述がなされているので、歴史の中での新選組の位置づけがよく分かる。

以前読んだ同名の「新選組」岩波書店 松浦玲著とは雲泥の差。
使っている史料が松浦本と違い、包括的。史料の読み方もオーソドックスで、例えば、松浦本で近藤が天狗になっているという土方らの訴えを、天狗=水戸天狗党=芹沢鴨一派と捉えるような、はてな?というような一方的な解釈が無い。(なお、この大石本では松浦の解釈にも一応触れている。)

また、松浦が一度近藤が思想的展開を見せたという説を取っているのに対し(これも松浦本では尽忠報国=尊王攘夷というこじつけっぽい議論を展開しており説得力が感じられなかった。)、大石は、新選組は一貫して、尊皇攘夷を唱えつつも幕府権力の強化を元に朝廷と幕府を一体化させ、政局を安定させる公武合体派であったと論じている。
まあ、それがまっとうな解釈であろう。

私にとって初めて知った事実で面白いと思ったエピソードは、土方が奥羽越列藩同盟の総督(将軍)に榎本武揚らの推挙でなりかけたこと。ここでの将軍とは、軍事部門のトップということだとは思うが、実現していたら面白かったと思う。

あと、調べたいと思ったのは、幕末の幕府の仕組み。いまいちよく分かっていない。

ちなみに筆者の大石学さんは東京学芸大学の日本近世史の教授。大河ドラマ新選組!の時代考証を担当され篤姫でも時代考証をやっているらしい。


◇ 「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」 城繁幸

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))
(2008/03)
城 繁幸

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1時間ほどで読了。あんまり面白くなかった。
この人の本は初めてだけど、話題になった前作の方が面白いのかも。

この本は基本的にエピソード集。昭和的価値観と平成的価値観を対比させ、最近の若者の働き方、仕事観を肯定するというものだけど、あまりに薄い内容。
こういう若者迎合・礼賛的な本って、もっと年取って経験を積んでいる梅田望夫氏みたいな人が書かないと、いたくなっちゃうんだよなという見本。
◇ 波乱の時代 グリーンスパン

波乱の時代(上)波乱の時代(上)
(2007/11/13)
アラン グリーンスパン

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読み終わり。これは面白い。読み応えあり。

アラン・グリーンスパン、多分いい人だと思う。この本を読んだ人の多くは、この人のファンになるのではないだろうか。
温厚でユーモアがあり、どこか冷めて物事を見ている人という印象を受けた。

中身については、青少年時代から引退までを種々のエピソードを絡めて語っている。
興味深かったのは、以下のような点。

・尊敬したり支持したりした人が、アダム・スミス、シュンペーター、ジョン・ロック、リバタリアンのアイン・ランドということからも分かるように自由主義者で、ケインズ主義や中央計画経済を軽蔑している。

・マクロ経済学というよりは産業統計を専門とするミクロの計量経済エコノミスト。
→やはり市場が完全に機能するミクロの世界をみてきたことも自由主義を信奉する裏づけとなっていると思う。

・米経済をつかさどる神のような評価を受けていた人であるが、実際の金融政策は暗闇の中を進むような確たる自信・根拠に基づくものではなかったことがわかる。理論というものは実態に先んじることはまずなく、絶えず未知の世界を切り開く先頭に立ち、勇気を奮って前に進んでいたという印象。
→この意味では、インフレターゲットというのは結構恐いというか、なかなか難しいことなのかも。

・また、中央銀行の本来の役割、すなわちインフレの制御というものの重要性も改めて気付かせてくれた。インフレというものに非常な恐怖心を持ち、景気に冷や水をかけてでもインフレを阻止せねばならないという強い信念を感じた。もちろん、そのような態度をとると当然時の政権とはうまくいかないことが多いが、グリーンスパン自身はいつもFRBの独立性を守ろうと努力した。
→逆に努力しなければ独立性は簡単に侵食されたのだろう。このあたり、最近の日銀の財金分離論と絡めても興味あり。

・ITバブルの時代の株価高騰には基本的には利上げで対応することは大きな影響を持たないと氏は考えた。なぜならそれがどれだけファンダメンタルズに影響を与えるか分からなかったし、上げたところで株価市場の高騰をとめることが出来ないと考えたから。
→株価とファンダメンタルズは基本的に密接に連動していると思っていたのだが、グリーンスパンは株価よりもまず実態経済の景気を見た。それも計量経済学者らしく、ミクロな統計を見ている場合が多かったようだ。(--の産業の在庫が逼迫、とかーーの雇用が減少とか)


→やっぱり、ケインジアンのようにマクロの社会工学的な発想をする人ではなく、ミクロの世界に神の存在、神の手を見るような人が、FRB議長として長い間米経済と世界経済をうまくリードしてきたというのは興味深い。なんか、上手くいえないけど、そういう人のほうが人間のおろかさ・弱さ、神・自然の恐さ、というのをよく知っていて、敬虔・禁欲的・誠実に物事に向きえあえるんだとおもう。そういうのは特に経済の流れを読まなきゃいけない中央銀行には必要なのかも。
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